トニー・シェリダンのバック・バンドとしての演奏(1961年6月/1962年5月) |
ジョン、ポール、ジョージにドラムのピート・ベストという布陣で、ビートルズの演奏とされているのは以下の9曲。
1. My Bonnie 2. The Saints (「When The Saints Go
Marching In」と表記されることもある) 3. Why 4. Cry For A Shadow 5.
Nobody's Child 6. Ain't She Sweet 7. If You Love Me Baby (「Take Out Some Insurance On Me,
Baby」と表記されることもある。トニー・シェリダンのボーカルなど、ビートルズの演奏以外の部分の音を再録音した別バージョンがある) 8.
Swanee River 9. Sweet Georgia Brown (複数のバージョンがあるが、バック・コーラス付きの2つのバージョンがビートルズの演奏らしい。ただしこの2つは同じテイクで、トニー・シェリダンのボーカルなど、
ビートルズの演奏以外の部分の音を再録音しただけ)
録音日は1961年6月22日〜23日(1〜5)、1961年6月24日(6と7)、1962年5月24日(8と9)といわれているが、確証はない。
6はジョンがボーカルをとっており、4はジョンとジョージの共作したインスト曲である。 また8と9に関しては、ビートルズの演奏かどうか、現在でも確実な裏付けがあるわけではない
(録音したのは事実でも、現在残っている音源がビートルズの演奏でない可能性もある)。
この音源はパッケージと曲目を変えて何度も何度も発売されているが、1と4と6は、CD
『アンソロジー1』
に収録されており、この3曲を聴けば充分という感じもなきにしもあらず。
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Beatles Bop:
Hamburg Days |
2CD
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2001年発売。
ビートルズの演奏とされる全9曲を収録した上で、それらの様々なバージョン違いを集めた2枚組。一応この音源のものでは決定版と言える。
Disc1はモノラル、Disc2はステレオで、収録曲は基本的に同じ(モノラルの方が4曲多い)。全38曲。
詳細なレコーディング・データなどを記載した99ページのブックレット付き。
バージョン違いといっても元のテイクを多少いじっただけのものにすぎず、ビートルズの演奏部分に関しては変わりがない。
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Beatles Bop:
Hamburg Days(Box Set) |
2CD+本
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2001年発売。
上のCDにハードカバー120ページの本を付けてLPサイズの箱に入れたもの。 |
The Beatles With Tony
Sheridan : First Recordings |
2CD
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50周年記念として2011年に発売された2枚組。
上の 『Beatles Bop:Hamburg
Days』 から最後の「Swanee
River」(2バージョン×ステレオ&モノラルの計4曲)を抜いて曲順を変えたもの。全34曲。 |
シングル・ボックス/ビートルズとトニー・シェリダン |
9CD
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2013年発売の9枚組ボックス。全53曲。日本企画。
1960年代に日本で発売されたトニー・シェリダンのシングル8枚をジャケットを含めて復刻し、もう1枚、日本盤の出なかった
『Sweet Georgia Brown / Nobody's Child』
はそれっぽいジャケットで作成している。
ビートルズが演奏していない曲のシングル盤も含まれるため、5〜9枚目にはビートルズの名前がない。
それぞれの曲のステレオ/モノラルなど、バージョン違いを合わせて収録しており、特に「Sweet
Georgia
Brown」は他の盤には未収録のバージョン(ビートルズの演奏ではない)も収録している。
ただし、ビートルズの演奏しているバージョンについては欠けているものもあり、一番上で紹介した
『Beatles Bop』 がやはり決定版である。
ユニバーサルから発売。
内容詳細 (ユニバーサルHP)
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Beatles'
First 日本盤CD
『ファースト!+18(デラックス・エディション)』 |
2CD
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ビートルズ活動当時の1964年に発売されたアナログLPの2005年のCD化。2枚組デラックス・エディション。
その後複数の販売元から何度も再発されることになったこの音源の(アルバムとしては)最初の一枚。
オリジナル盤は「Swanee
River」以外の8曲にビートルズの演奏でないものも加えた12曲入りだった。
このデラックス版では、LPに収録されていた12曲に「My
Bonnie」の英語イントロ・バージョンと独語イントロ・バージョンを加え、Disc1にはステレオ、Disc2にはモノラルで収録。 Disc
2にはさらに2曲(ビートルズの演奏ではない)追加してある。全30曲。
日本盤CDはユニバーサルから発売。
日本で1964年に発売されたアナログLP
『ザ・ビートルズ・ファースト・アルバム』 は収録曲が若干違い、「Cry For A Shadow」と「Why」の代わりに「Swanee
River」と「You Are My Sunshine」が入っていた(「Why」「You Are My
Sunshine」はビートルズの演奏ではない)。
2009年9月9日に出た限定のSHM-CD版は当時のLPを復刻した紙ジャケット仕様で、さらに別デザインの紙ジャケットが2枚付いた。 アマゾン 『ファースト!デラックス・エディション』
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In The
Beginning 日本盤CD
『イン・ザ・ビギニング』 |
CD
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日本で1973年に 『ビートルズ1961』 のタイトルで発売されたアナログLP(1976年に同タイトルのジャケット違いで発売されたアナログLPも同じ内容)のCD化。
曲目は上のCDと同様「Swanee
River」以外の8曲に、ビートルズの演奏でないものも加えた12曲。 ただし「Sweet Georgia
Brown」はビートルズの参加していない別テイク(コーラスがない)を収録しているので、買わない方が良い。
ユニバーサルから発売。
※『In
The Beginning』 のタイトルの輸入盤もすべて同じ内容。
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The Early Tapes
Of The Beatles 日本盤CD
『マイ・ボニー』 |
CD
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「Swanee
River」以外の8曲に、ビートルズの演奏でないものも加えた全14曲を収録。ポリドールから発売。
上のアルバムの収録曲に「Ready
Teddy」「Kansas City」(どちらもビートルズの演奏ではない)を加えたもの(「Sweet Georgia
Brown」はビートルズ参加バージョンを収録)。
このフォーマットで発売されたのは1985年のCD
『First(日本盤:ビートルズ1961)』 が最初。
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The Early Tapes
Of The Beatles 日本盤CD
『アーリー・テープス・オブ・ザ・ビートルズ』 |
CD
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上と同じ内容で、ジャケットを変えた再発盤。ユニバーサルから発売。
「Swanee
River」以外の8曲に、ビートルズの演奏でないものも加えた全14曲。
2005年に定価1200円で 『THE BEST
1200 ザ・ビートルズ』 として出たあと、2007年に定価1000円で 『THE BEST 1000
ザ・ビートルズ』 として再発され、2009年に限定SHM-CD仕様で再発されている。
※他の 『The Early
Tapes Of The Beatles』 のタイトルの輸入盤もすべて同じ内容。
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Beatles
Oldies 日本盤CD
『マイ・ボニー』 |
CD
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日本で1981年にアナログLP2枚組で出た 『ビートルズ・オールディーズ』 のCD化。
ビートルズの演奏とされる全9曲に、ビートルズの演奏でないもの(トニー・シェリダン&ビート・ブラザース)も加えた全24曲入り。ポリドールから発売。
「Swanee
River」も収録されているので、1枚もので充分という方はこれをどうぞ。
※ここに挙げた以外にもトニー・シェリダン音源を収録したCDは出ているが、9曲全曲を収録しているものはほとんどない。
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