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ポール・マッカートニー
ミックス違い



『タッグ・オブ・ウォー』 2015リミックス

『ラム』 モノラル・ミックス






『タッグ・オブ・ウォー』 2015リミックス


『タッグ・オブ・ウォー』 は2015年の再発の際にリミックスされました。

ここでは、旧ミックスとの違いを検証します。
日本盤「スーパー・デラックス・エディション」のCD1(リミックス)と
CD2(オリジナル・ミックス)の音源で比較しました。

「全く変わっている」と感じる方もいるかと思いますが、
筆者はオリジナルとそれほど変わらないミックスだと感じました。
各パートの聴こえる位置もほぼ変わっていません。
「鮮明さ」とか「迫力」といったようなものには基準となる値がないので
その辺はあまり触れません。

あくまでも筆者の耳で聴いた範囲の内容です。
楽器にも詳しくないので間違いなども
ある可能性を念頭に置いてお読み下さい。

● 『タッグ・オブ・ウォー』 2015ミックスが聴ける商品 

 ・『タッグ・オブ・ウォー』 リマスター盤の「スーパー・デラックス・エディション」と「デラックス・エディション」(輸入盤の名称は「デラック
  ス・エディション」と「スペシャル・エディション」)のCD1
 ・海外のみで発売されたアナログLP
 ・ハイレゾやMP3などのダウンロード販売

 
      日本盤         輸入盤         日本盤         輸入盤         アナログLP 

ハイレゾ(e-onkyo
 ボーナス・トラックなし (flac 96kHz/24bit)  ボーナス・トラック11曲入り (flac 44.1kHz/24bit)

アマゾンMP3
 ボーナス・トラックなし  ボーナス・トラック11曲入り

iTunes
 ボーナス・トラックなし  ボーナス・トラック11曲入り

 1. Tug Of War  リミックス 4:22 / オリジナル 4:21 ←時間はリマスター盤付属の本に記載のもの
  ・リミックス版は曲のスピードがわずかに遅くなっている。
・ボーカルとオーケストラが厚みを増したように聴こえる。

 2. Take It Away  リミックス 4:16 / オリジナル 4:14 
 

ボーカルのエコーが少し増えたように聴こえる。また、サビのパートのポールのボーカルがほぼシングル・トラックになっている。
・リミックス版はエンディングのフェイド・アウトがほんの少し長くなっている。

 3. Somebody Who Cares  リミックス 3:19 / オリジナル 3:19 
 

・オリジナル版は曲の始まりの音がわずかにフェイド・インになっているが、リミックス版は最初からきっちりと聴こえる。
・リミックス版は0分28秒の「you're convincing」の「you're」の部分だけ別テイクのボーカルが使われており、オリジナル版よりコブシの効いた歌い方になっている(もしくはオリジナルの方がこの部分のボーカルを差し替えていたのかもしれない)。


 4. What's That You're Doing?  リミックス 6:22 / オリジナル 6:21 
 

・リミックス版では間奏で3分53秒から聴こえるリリコン(たぶん)のディレイの音が大きくなっているように聴こえる。
・5分22秒と5分40秒の部分で、オリジナル版で
はエンディングのコーラスと同じメロディのギターが聴こえるが、リミックス版ではカット。

 5. Here Today  リミックス 2:28 / オリジナル 2:26 
  ・リミックス版はボーカルに深いエコーが付けられた。

 6. Ballroom Dancing  リミックス 4:07 / オリジナル 4:06 
 

・リミックス版では0分54秒の「♪ビッ〜グ、ビィ〜ディ〜」のコーラスの終わりがオリジナル版より伸ばされている。
・オリジナル版では2分57秒から3分00秒の部分に裏声で「トゥルットゥルッ」と歌っているような声(?)が聴こえるが、リミックス版ではカット。

 7. The Pound Is Sinking  リミックス 2:56 / オリジナル 2:53 
 

・冒頭のコインのSEは、右チャンネルから左チャンネルへと流れるような配置になっているが、オリジナル版では左チャンネルの音が途中から入ってくるような感じになっていたのを、リミックス版ではスムーズに聴こえるように直している。
・1分37秒からの「The market's bottom has fallen right out / And only the strong are survivors」のコーラスのミックスが、オリジナル版は下のパート中心だったが、リミックス版は上下均一な感じに聴こえる。
・オリジナル版ではエンディングのコインのSEにエコーがほとんどないが、リミックス版は深いエコーが付き、残響音がフェイドアウトする形で終わる。


 8. Wanderlust  リミックス 3:49 / オリジナル 3:48 
 

・オリジナル版は曲の始まりの音がわずかにフェイド・インになっているが、リミックス版は最初からきっちりと聴こえる。
・歌い出しのボーカルトラックの音が入るタイミングがオリジナル版の方がほんのわずかに早く、息を吸う音が確認できるが、リミックス版はギリギリまで遅らせている。
・ボーカルがクリアになり、厚みを増したように聴こえる。
・オリジナル版ではエンディングのブラスがフェイドアウトして曲が終っていたが、リミックス版はブラスの音が最後まで聴こえてエコーの残響音で終わる。


 9. Get It  リミックス 2:28 / オリジナル 2:28 
  ・オリジナル版では聴こえないギターがリミックス版の右チャンネルに追加されている。わかりやすい部分としては、イントロ(ジャッジャッと裏を取っている)/0分35秒(「my guitar got bent」の後)/1分27秒(「about a song I sang」の後)/エンディングの「ジャジャーン」。
・ボーカルがクリアになったように聴こえる。

 10. Be What You See (Link)  リミックス 0:33 / オリジナル 0:35 
 

・リミックス版では冒頭の音がフェイド・インで入ってくるタイミングがほんのわずか早い。また、リミックス版はこの部分の音色が高音中心で、オリジナル版は低音中心に聴こえる。

 11. Dress Me Up As A Robber  リミックス 2:41 / オリジナル 2:42 
  ・オリジナル版は曲の始まりの音がわずかにフェイド・インになっているが、リミックス版は最初からきっちりと聴こえる。
・間奏のハンドクラッピングのような音が、リミックス版ではエコーが追加されたような(もしくは音が重なったような)音になっている。また、リミックス版はこの部分のテンポを修正するなどの編集をしているかもしれない。

 12. Ebony And Ivory  リミックス 3:44 / オリジナル 3:40 
  ・リミックス版は曲のスピードがわずかに遅くなっている。
・リミックス版はエレクトリック・ピアノ(ですかね?)が聴こえないくらい小さくなっている。オリジナル版でわかりやすい部分としては最初のポールの「Ebony and ivory」のあとや、1分56秒からのスティービー・ワンダーの「There is good and bad in everyone」のバック。
・リミックス版では、2分55秒の「Ebony and ivory」のメロディを奏でる楽器(シンセ?)の最後の音がオリジナル版より伸ばされている。
・リミックス版はエンディングのフェイド・アウトがほんの少し長い。オリジナル版では「living in perfect harmony」の「per」で音が消えるが、リミックス版では「har」で消える。また、音が消える直前にこれまで聴こえなかったアドリブ・ボーカルも聴こえる。


『タッグ・オブ・ウォー』 のリミックスと 『パイプス・オブ・ピース』 のリマスターについて、パソコンを使った解析が
2016年発売のムック 『MUSIC LIFE ビートルズ来日前夜』 に掲載されています。
私の耳では及ばないところまで言及されているので御参考に。

ビートルズ ゆく年くる年2015-2016
ザ・ビートルズ来日前夜
1.イベント・レポート ザ・ビートルズのパワースポット/2.ザ・ビートルズ日本公演までの道
新 『ザ・ビートルズ1』 ここが見どころ聴きどころ
ポール・マッカートニーのデラックス・エディション
『タッグ・オブ・ウォー』/『パイプス・オブ・ピース』
ザ・ビートルズの音楽遺産 イギリス盤の世界《シングル編》
オリジナル盤/輸出盤
ザ・ビートルズ年鑑
リンゴ・スター新譜&写真集/2015年事件簿/2015年リリース/『ジョージ・フェスト』/訃報/関連情報



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『ラム』 モノラル・ミックス


1971年の発売当時にラジオ局のみに配られた 『ラム』 のモノラル・バージョンは
2012年のリマスター盤発売の際に初商品化されました。

ここでは、ステレオ・ミックスとの違いを検証します。

ただし、あまり大きな違いはありませんでした。
普通に聴いている分にはまったく違いがわからないようなレベルです。

あくまでも筆者の耳で聴いた範囲の内容です。
個々の楽器やボーカルの音の大きさ、エコーの強弱なども当然違うのでしょうが
確実に違うという点のみ記してあります。

● 『ラム』 モノラル・ミックスが聴ける商品 

 ・『ラム』 リマスター盤の「スーパー・デラックス・エディション」(輸入盤の名称は「デラックス・エディション」)のCD3、
 ・海外のみ単品で発売されたアナログLP

 
      日本盤         輸入盤
         アナログLP 

 他に、ポール公式HPの販売ページ(英語)でも購入可能(アナログLPは売切れ)。 → 現在中止中

 1. Too Many People  ステレオ 4:10 / モノラル 4:16 ←時間はリマスター盤付属の本に記載のもの
  ・モノラルはエンディングのフェイド・アウトが5秒ほど遅い。

 2. 3 Legs  ステレオ 2:48 / モノラル 2:49 
 

・「But you know it's not allowed」と「A dog is here」の間の部分(1分58秒)に、モノラルでは息を吸う音が入っているが、ステレオでは息を吸う音がカットされている。また、この間がステレオの方がほんのわずか長い
・モノラルはエンディングのフェイド・アウトが微妙に遅い(「ンー、ンー」の後の息を吸う音まで聴こえる)。

 3. Ram On  ステレオ 2:30 / モノラル 2:29 
 

・ステレオはウクレレがモノラルより1本多い(全部で2本か)。わかりやすいのは0分23秒の上がっていく3音や、最初の「soon right away」の後、その後の2回の「Ram on」の直前など。ステレオではモノラルにない音が聴こえる。
・ステレオのイントロのピアノには部分的にモノラルより深いエコーが付いている。
・モノラルはエンディングのフェイド・アウトが微妙に遅い。


 4. Dear Boy  ステレオ 2:14 / モノラル 2:14 
  ・この曲のエンディングはわずかにフェイド・アウトしているが、ステレオはモノラルより多少早く音が消える。

 5. Uncle Albert / Admiral Halsey  ステレオ 4:55 / モノラル 4:55 
  ・「Admiral Halsey」のエンディングで「Smile Away」の音の入ってくるタイミングがモノラルの方が早い。

 6. Smile Away  ステレオ 3:53 / モノラル 3:54 
  ・モノラルはエンディングのフェイド・アウトが数秒遅い。

 7. Heart Of The Country  ステレオ 2:23 / モノラル 2:23 
 

・目だった違いはない

 8. Monkberry Moon Delight  ステレオ 5:24 / モノラル 5:25 
 

・モノラルはステレオにないアコースティック・ギターが全編に入っている。例えばイントロの5拍目の音や1分9秒の「my piano」の「ピ」の部分に聴こえる「ジャン」という音、最初の「monkberry moon delight」に合わせて「ジャッジャッジャッジャッ…」と聴こえる音など。また、後半の「monkberry moon delight」のリフレインでもよく聴くと弦を鳴らす音がずっと入っている。
・3分38秒の「monkberry moon delight」はステレオにしかない。


 9. Eat At Home  ステレオ 3:22 / モノラル 3:23 
  ・モノラルでは、最初の「Come on little lady / Lady let's eat at home」の後(0分10秒)にポールの「イエーイエーイエー」という声が聴こえる。
・リンダのボーカルのうち、2分2秒の「eat at home」のコーラスと、3分1秒の「do that」という合いの手は、モノラルには無いか聴こえないほど小さくされている。
・間奏のポールのアドリブ・ボーカルはモノラルでは小さくミックスされている。

 10. Long Haired Lady  ステレオ 6:05 / モノラル 6:05 
 

・2回出てくる「Sweet little lass, you are」に付けられたエコー(0分32秒と3分52秒)はステレオにしかない。
・エンディングのフェイド・アウトがステレオの方が微妙に遅い。また、モノラルにはフェイド・アウト部分のリンダのボーカルに深いエコーがかかっている。
・「Long Haired Lady」と「Ram On」の曲間は重なっているが、ステレオでは通常のフェイド・アウト/インのように一度音が消えるような感じになっているのに対し、モノラルは完全に重なっている。

 11. Ram On  ステレオ 0:55 / モノラル 0:52 
  ・ステレオとモノラルでは曲の頭と終りのフェイド・イン/アウトのタイミングが違う。始まりはステレオの方が早く、終りはモノラルの方が遅い(のでエンディングでポールが「ベ〜〜〜〜ンド」と伸ばす声が全部聴こえる)。
・ステレオはウクレレがモノラルより1本多い(全部で2本か)。わかりやすいのは「Ram on」の直前(ステレオ0分13秒、モノラル0分7秒)や曲調の変わる部分(ステレオ0分37秒、モノラル0分32秒)など。ステレオではモノラルにない音が聴こえる。

 12. The Back Seat Of My Car  ステレオ 4:29 / モノラル 4:28 
  ・モノラルはエンディングのフェイド・アウトが微妙に遅い。


『ラム』 のステレオとモノラルのミックス違いについて、パソコンを使った解析が
2013年発売のムック 『MUSIC LIFE ポール・マッカートニー特別号』 に掲載されています。
私の耳では及ばない相当細かいところまで言及されているので御参考に。

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