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ビートルズ 詩集

歌詞の本、歌詞についての本

ビートルズ全詩集(改訂版)

2000年、シンコーミュージック(発売元)/ソニーミュージックパブリッシング(発行元)刊。
ハードカバー480ページ。

訳:内田久美子。左ページに英詩、右ページに和訳。

公式213曲のうち、カバー曲とインストなどを除いた全183曲を収録。

下の本の改訂版。ただし内容に違いはないようで、単なる「新装版」のようである(細かい文字の修正はあるのかもしれないが、少なくともページ構成と内容は一緒
)。

正しいかどうかは別にして、典型的なロックの歌詞カードの翻訳文体なので、特に抵抗感なく読めるはず。

ビートルズ全詩集

1990年、シンコーミュージック刊。ハードカバー480ページ。

上の本の改訂前の版。

カバー曲とインスト以外で除外されている曲(改訂版も同じ)
・「Revolution 9」→いたしかたない
・「Revolution 1」→シングル・バージョンとは微妙に歌詞が違うが、この曲の公式の歌詞(レコード付属のポスターに印刷)はシングル・バージョンと同じ歌詞なので省略したものと思われる
・「She Loves You」「I Want To Hold Your Hand」のドイツ語バージョン

「Get Back」はアルバム・バージョンが掲載されており、シングル・バージョンの後半のアドリブ部分は省かれている。

ザ・ビートルズ・ソングブック


2000年、グローバルライツ刊。447ページ。

編集・訳: 奥田祐士。左ページに英詩とギター・コード、右ページに和訳。

公式213曲のうち、「Flying」「Revolution 1」「Revolution 9」および「She Loves You」「I Want To Hold Your Hand」のドイツ語バージョンを除いた全208曲を発売順に(アルバムは1曲目から)収録。

「Revolution 1」と「Revolution(シングル・バージョン)」の歌詞違いについては、シングル・バージョンのページに注記されている。

「Get Back」はアルバム・バージョンが掲載されており、シングル・バージョンの後半のアドリブ部分は省かれている。

カバー曲も含めているので、収録曲数が最も多いのと、ギター・コードが掲載されているのが特色。

ビートルズ英語読解ガイド(増補版)


2012年、ブイツーソリューション刊。192ページ。秋山直樹著。

上の 『全詩集』 や日本盤CDの歌詞対訳に異を唱え、英文法の説明をしながらビートルズの歌詞を解説する本。
歌詞が全部載っているわけではなくて、ある一節を取り上げて解説している。曲によっては詩には触れずに、曲の背景などを解説しているものもある。

こちらは上巻で、『Sgt. Pepper』 までの112曲(カバー曲以外)を取り上げている。

この人の解釈が100%正しいとも思えないが、逆に他の人の訳にも間違いはあろうから、一つの意見として読んでみると良いと思う。

ただし文字ばかりで英文法の話が続くので、英語の授業が大嫌いだった人にはおすすめしない。

初版は2007年に出版され、2012年に増補版が出た。各曲に追記をした他、この時期に録音され、のちに発表された12曲を追加している。

内容詳細 

ビートルズ作品読解ガイド(増補版)

2013年、ブイツーソリューション刊。168ページ。秋山直樹著。

こちらは下巻で、後期の95曲(「Free As A Bird」と「Real Love」を含む)を取り上げている。

いちおう「Revolution 9」の項もあるが、詩には触れず、曲について簡単に解説しているだけ。

「All You Need Is Love」については「なんでもできる」派(以下参照)。

初版は2008年に出版され、2013年に増補版が出た。各曲に追記をした他、この時期に録音され、のちに発表された14曲を追加している。

内容詳細 


【「愛こそはすべて」問題】

この歌は冒頭で
 There's nothing you can do that can't be done
 直訳 → なされないことであなたができることは何もない
と歌われ、以降同じ文で「歌う」「作る」「助ける」などと続いていくのだが、日本ではこの訳についてちょっとした議論があって、以下のほとんど正反対の二通りの訳の間で意見が分かれている。

 1.できないことをやろうとしてもできない
 2.あなたにはできないことはなにもない(=なんでもできる)

これまでのレコード・CDの歌詞カードや歌詞本では圧倒的に1の訳が多い。このリストに挙げた歌詞本の中で2の訳をしているのは秋山直樹と片岡義男のものだけ。

私にはどちらが正しいのか判断できないが、「できないことはできないけど、愛さえあれば大丈夫なんだ」というのと、「やろうと思えば何だってできる。その為に必要なのは愛だけだ」では後者の方が歌全体としてすっきりと意味が通るとは思う。

日本でも政治家の発言などの解釈で対立が起こるように、たぶんこの歌詞はネイティブでも一瞬「ん?」と思ってしまうおかしな言い回しで、イギリス人に聞いたとしてもやはり解釈は分かれるのではないでしょうか。

スティーヴ・ターナー著 『完全版 ビートルズ全曲歌詞集』(このリストの下で紹介)によれば、「コーラス部分は覚えやすく理解しやすいが、それ以外は不思議なほど不明瞭」で、「はっきりした意味を導き出すには文法があまりに不正確」とのことで、ポールも「確かに複雑な歌詞だね。僕にもよくわからない」と言っているらしい。
ビートルズ詩集

1985年、シンコーミュージック刊。271ページ。

訳:岩谷 宏。左ページに英詩、右ページに和訳。

レノン=マッカートニー作詞曲を95曲、ハリスン作詞曲を9曲収録。

独特の個性ある訳語
が特徴。

「Get Back」はシングル・バージョンが掲載されており、後半のアドリブ部分も含まれている。

ビートルズ詩集 1


1973年、角川書店刊(角川文庫)。322ページ。

訳:片岡義男。和訳のみで、英詩はない

レノン=マッカートニー作詞曲のみを上下巻で157曲収録。こちらは上下巻の上巻で、タイトルのアルファベット「I 」の途中までの曲を収録。

訳者の個性をおさえ、一部を除いてほとんどが直訳で訳されている。そのため意味のよくわからない箇所も多いが、たぶん原語でもそんなものだと思う。

手に入れやすい文庫本で長く版を重ねていたので、ある世代には馴染み深い訳詞集だと思う。

「Get Back」はアルバム・バージョンが掲載されており、シングル・バージョンの後半のアドリブ部分は省かれている。

ビートルズ詩集 2


1973年、角川書店刊(角川文庫)。316ページ。

上の本の下巻。タイトルのアルファベット「I 」の途中からの曲を収録。

レノン=マッカートニー作詞のオリジナル曲なのに除外されている曲

・「Revolution 9」→いたしかたない
・「Wild Honey Pie」「You Know My Name」→掲載の必要無しと判断されたものと思われる
・「Dig It」→日本での版権所有者の意向により未収録とのこと
・「She Loves You」「I Want To Hold Your Hand」のドイツ語バージョン(これはジョンとポールがドイツ語に訳したものではないだろうけど)

「Revolution」とともに「Revolution 1」も掲載されているが、使ったのが「ホワイト・アルバム」の歌詞カードに掲載されている歌詞のようで、「Revolution」と同じ(「count me out, in」が反映されていない)。

「サージェント・ペパーはさびしいのです」とか、変な訳も出てくるのは小説家のこだわりなのか?

完全版 ビートルズ全曲歌詞集


2016年、ヤマハミュージックメディア刊。352ページ。スティーヴ・ターナー著。

全スタジオ・アルバムとシングル、BBCライブ、アンソロジー1〜3に収録のナンバーのうち、ビートルズの自作曲207曲の英詩と曲にまつわるエピソードを掲載した本。写真も豊富。
英詩のみで、和訳はない

原書は1994年刊の 『A Hard Day's Write』 で、1995年に 『A Hard Day's Write - ザ・ビートルズ大画報』(アマゾン)として邦訳も出ているが、この日本版は2015年の改訂で歌詞が追加掲載されたものの翻訳。

英詩については、実際に歌われている歌詞を可能な限り忠実に掲載している。
アドリブの歌詞や話し声、「Revolution 9」で聴ける声までが掲載されているが、100%ではなく、「I'm So Tired」の終りのつぶやきなどは記載されていない(ネイティブにもはっきり聞き取れないということか)。

「Get Back」や「Revolution」のように、シングルとアルバムで微妙に歌詞が異なるものは1曲にまとめて記述。
「She Loves You」「I Want To Hold Your Hand」のドイツ語バージョンは掲載されていない。

確かに英語の歌詞は掲載されているが、詩集というより楽曲解説本で、曲が作られた背景や歌われている事柄、曲中に登場する人物のモデルなどについて執拗な調査を行っている。
例えば、ポールが「She's Leaving Home」を書く元となった新聞記事に掲載された家出少女の所在をつきとめて話を聞いたところ、彼女はそれ以前の1963年にテレビ番組 『レディ・ステディ・ゴー』 に出演してポールと会っていたとか(これは映像で見られる)、興味深いエピソードが多数掲載されている。

アマゾンのページで内容サンプルが見られる


文庫 ビートルズ全歌詩集

1998年、シンコーミュージック刊。277ページ。シンコーROCK文庫。

英詩のみで、和訳はない

ビートルズ詩集 <music poem>

1969年、新興楽譜出版社(現シンコーミュージック・エンタテイメント)刊。ハードカバー60ページ。

訳:星加ルミ子。左ページに英詩、右ページに和訳。

『ミュージックライフ』 臨時増刊で、新書サイズくらいのポケット本。世界で初めてのビートルズ詩集だと書いてある。

全28曲(うち2曲はハリスン作詞)を収録。

ビートルズ●詩集

1973年、シンコーミュージック刊。176ページ。

訳:岩谷 宏。左ページに英詩、右ページに和訳。

ビートルズの37曲、ジョンのソロ10曲、ポールのソロ5曲、ジョージのソロ2曲を収録。

ビートルズの詩の世界 おれはタマゴだ、セイウチだ


1981年、実業之日本社刊。258ページ。

訳:高山宏之。イラスト:川島徳香。

レノン=マッカートニー36曲、ハリスン2曲、ジョンのソロ2曲(「Imagine」と「Mother」)の全40曲の訳詞とその曲についてのエッセイに、1曲ずつイラスト(白黒)を添えたもの。

皮肉っぽいユーモアをまじえた意訳がされている。

「Get Back」はシングル・バージョンが掲載されており、後半のアドリブ部分も含まれている。
「Revolution」はシングル・バージョン。

英詩は巻末にまとめて記載。

ビートルズ リリックス101

1998年、シンコーミュージック刊。ハードカバー221ページ。

訳:深川ぼたん。左ページに英詩、右ページに和訳。

公式ナンバーから選んだ101曲の歌詞と簡単な解説(エピソード)を載せたもの。

ハッピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン

1998年、シンコーミュージック刊。ハードカバー187ページ。

訳:高橋周平。

1ページに歌詞の一部分を掲載するスタイル(何曲かは2〜3ページを使用)で167曲(うちハリスン11曲)を収録した本。英詩は載っていない。

ビートルズ詩集:愛こそすべて

1972年、新書館刊。ハードカバー94ページ。

訳:羽切美代子。装丁/アートディレクション:宇野亜喜良

「For Ladies(フォー・レディーズ)」というシリーズの一冊。

全50曲(うちハリスン1曲)が収録されているが、いわゆる普通の訳詩集ではなく、原詩通りに訳したものと、原曲から著者がイメージをわかせて創作したものが混在している。英詩が掲載されているのは一部の曲のみ(下の第2弾も同じ)。

羽切はビートルズを日本語でカバーしていた松岡計井子(けいこ)に歌詞を提供していた人。

ビートルズ詩集:世界のはてまでも

1972年、新書館刊。ハードカバー94ページ。

訳:羽切美代子。装丁/アートディレクション:宇野亜喜良

上の本の第2弾。

ビートルズ24曲、ジョンのソロ16曲の全40曲収録。

ビートルソングス研究読本

1998年、シンコーミュージック刊。141ページ。香月利一著。

すべての歌詞本が取り上げてこなかった「Revolution 9」の聴き取り&翻訳を掲載。

また、「She Loves You」「I Want To Hold Your Hand」のドイツ語バージョンについても、英語バージョンと並べて原詩・翻訳の比較をしている。

他の曲についても歌詞カードに載らない言葉(例えば「Hey Bulldog」の後半のアドリブや、「Revolution 9」の始まる前に小さく聴こえる会話、その他歌っている途中で一言だけ発した言葉など)を掲載したり、独特の言い回しやダジャレを考察するなど、ビートルズの歌詞にこだわったユーモアたっぷりの研究本(詩集ではない)。

ジョン・レノン詩集 『イマジン』

1994年(左の商品は1998年の版)、シンコーミュージック刊。ハードカバー216ページ。

訳:平田良子。左ページに英詩、右ページに和訳。

下の本のあとに、全曲収録&訳者を変えて出たもの。

全オリジナル・アルバムとシングルの曲(カバーは除く)に加え、人に贈った3曲(「Rock And Roll People」「I'm The Greatest」「Goodnight Vienna」)と編集盤で発表された「Real Love」を収録。

ジョン・レノン詩集

1986年、シンコーミュージック刊。165ページ。

訳:岩谷 宏。左ページに英詩、右ページに和訳。

訳者の個性を前面に押し出した翻訳。

版権の都合で掲載できなかった曲があるため、全曲ではない(アルバム 『ジョンの魂』 『イマジン』 は半分以下の収録)。

ブラックバード・シンギング−ポール・マッカートニー詩集・詞集1965‐1999

2001年、プロデュースセンター出版局刊。ハードカバー351ページ。

訳:サイモン・プレンティス、タカコ・プレンティス、葉山 真、香田カンカン。
本の前半に日本語訳、後半に原文をまとめて収録。

レコーディングされた曲の歌詞53篇と、純粋な詩としての作品43篇の全96篇収録。

日本語版翻訳にはポールが全面協力、造語的表現やダブル・ミーニングの意味など注釈を加えており、これまでに出た詩集の中では作者の意図を最も反映した翻訳になっている。

ポール・マッカートニー詩集

1988年(左の商品は1998年の版)、シンコーミュージック刊。155ページ。

訳:落流 鳥(おちる とり)。右ページに英詩、左ページに和訳。

ポールのソロから69曲を選んで収録。リンゴに送った「Six O'clock」も含む。

落流 鳥は70年代にビートルズ関係のレコードの歌詞カードの翻訳を多数手がけた人物で、別名で音楽業界の仕事をしていたらしいが、この本のために久しぶりにこのペンネームを復活させている。

ジョージ・ハリスン自伝 I・ME・MINE

2002年、河出書房新社刊。571ページ。

1980年に豪華本 『I Me Mine』 として出たものの日本初刊行。死後2002年に出た。

最初の150ページほどが自伝で、残り半分以上は自作曲についての簡単なコメントと歌詞(自筆の歌詞メモも掲載)。

歌詞はビートルズ時代からアルバム 『George Harrison(慈愛の輝き)』 までのほぼ全ての作品(他人に贈ったものや共作も含む)が英詩とともに掲載されている(「My Sweet Lord」のパロディで、テレビのみで演奏された「Pirate Song」まで入っている)。

発表順ではなく作った順に並んでいるので、ソロで発表された曲の中にも随分前に作られたものがあることがわかって面白い。

海外では2016年10月に増補改訂版が出た(箱入り1000部限定、アナログ7インチシングル付)。
普及版は2017年2月に発売(アマゾン)。

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